思い出のバトン。「アフタースクールNOBINOBI」のブログ

ご訪問、ありがとうございます。



突然ですが、

今の子どもたちにぜひ伝えたい

キラキラした体験の思い出って、

おもちですか?



子ども時代の思い出の中で、

強く印象に残っていること。



その一つは、

中学のころ初めて

民間団体が主催する

キャンプに参加させて頂いた

時の体験です。



高校生のサブ・リーダー、

大学生のボランティア・リーダー、

引率職員の皆さん。



中学生からみて

皆さんとてもカッコよく、

キラキラと輝いて見えたのを

覚えています。



初めて一緒に活動する

リーダーの皆さんたち、



カッコいいだけでなく

とても親切で、



目を閉じると

35年経った今でも、

あの時の光景や

みんなの笑顔、笑い声が

鮮明に蘇ります。



野外でのキャンプですから、

当然予測できない危険と

隣り合わせ。



ふざけて叱られることも

ありましたが、

一つやり遂げたことがあると

いつも

誰かが褒めてくれていたことを

覚えています。



家庭で褒められることの

少なかった自分にとって、

家族以外の多くの人たちに

小さなことでも

認めてもらえる体験。


あのころの自分にとっては

衝撃的だったんですね。



その後、

高校生のお兄さんお姉さんたちの

カッコよさに憧れて、

見習いサブ・リーダーになった頃、



師匠の一人として慕っていた

代表の方が、なにかの挨拶の折に

こんなことを教えてくれました。



「やってみて、


 やらせてみて、


 ほめてやらねば、


 ひとはうごかじ。」




大人から見れば簡単なこと。


例えば

カッターの使い方一つとってみても、

初めて触れる子どもは、みんな不安。



お手本をみせてあげて、

実際に何かを切らせてあげて、

切ることができたら、

きちんと評価して

褒めてあげる。



心に訴える接し方が

できてこそ、リーダー。





その挨拶で、

気付かされたんです。



初めてのキャンプ体験参加。



不安でいっぱいの

中学生の自分に対して、

リーダーの皆さんが

恩師の

この言葉どおりに

接してくれていたから、

自分の心の中に

大切な成功体験の一つとして、

深く刻みこまれたんだと。



ちいさなことでいい、



上手にできなくたっていい、


でも、


できなかったことに

進んでチャレンジしたこと自体、

達成できた部分だけでも、


大げさでなくていいから、

わざとらしくなくていいから、



ちゃんと評価する。



今だからこそ

自分がしてもらって

感謝している大切な体験の記憶を、

スクールでの体験サポートを通して

子どもたちにしっかりと伝え、


心のバトン


として渡していきたい、

そんな風に考えています。