一隅を照らす者に。「アフタースクールNOBINOBI」のブログ

ご訪問、ありがとうございます。


(^^)




のぼりを出して教室に戻り、


心理学の復習をしていると、


「ガタッ、ゴトッ」っと


なにやら入口階段から物音が…




控えめな声で、


「こんにちは~」と呼ぶ声。




「はいはい!」と




あわてて出て行くと…




なんと!


スポット利用登録を


してくれている生徒さん!


しかも2人で来てくれました。




「24日、来てもいいですか?」




「もちろんだよ、


 でも、お母さん、お父さんは


 なんていっているの?」




「僕が行きたいって言えば


 たぶん、だいじょうぶ。」と




2人とも笑顔で答えてくれました。




これまで、そうたくさん利用して


くれているわけではありませんし、


他に習い事もしている生徒さんたち。





それでも、


ここを忘れずにいてくれて、


訪問してくれる。




しかも、また来たいと言ってくれる。




どんな状況の生徒さんでも


受け入れられる力を


この小さな教室は


残念ながら持ち合わせていません。





でも、


通ってくれる生徒さんに対して


今まで経験した全てを


フルに活用して、


この1年、


一人一人と真剣に向き合ってきました。





比叡山を開いた天台宗の開祖


最澄の大変有名な言葉に、


『照千一隅 此則国宝』


というものがあります。




信者でもなんでもありませんが、


この言葉からは


とても大きな影響を受けました。




いろいろな訳があるそうですが、


「一隅(いちぐう)を照らす、


 これ則(すなわ)ち国の宝なり」




「社会の片隅で、


 自分にできる精一杯の努力をする。


 それが結局は


 一番社会に貢献したことになる。」


といった意味でしょうか。





小さな教室だけど、


近所の学校の2人の生徒さんに


「来ていいですか。」と


言ってもらえる。




閉校後、月一で参加させて頂いている


居心地の悪い研修会でも、


「のびのびさんの頑張りをみていると


 元気をもらえる!」と


応援して下さる方が、


複数いらっしゃる。




「NOBINOBIのお陰で


 仕事を辞めずにすみました。


 ありがとうございます。」と


感謝してくださるお母さまが


いらっしゃる。




ありったけの私財を全部投じて、


尽くしても、


尽くしても、


「まだ足りない、まだ足りない」と


求められ続ける、


まるで、


泥に足をとられている感覚に


襲われることの多い日々。




生徒さんの笑顔、


応援して下さる皆さまの温かい言葉、


保護者の方からの感謝、




「せめて一隅は!」と


歯を食いしばって自分と戦ってきた


ことは、無駄ではなかった、




心の中で、



支えてくれる皆さんに


何度も何度も頭を下げながら、



これからも


「一隅を照らす」ことのできる者で


有り続けたい、


との想いを新たにしている


48歳の初夏です。


(^^)