まさか!教室中に…「アフタースクールNOBINOBI」のブログ

ご訪問、ありがとうございます。


(^^)



最近見たネット・ニュースによると、


「宿題代行」やら「自由研究代行」


な~んてお仕事があるそうで…




子ども心に


「だれかかわりにやってくれたらな~」


って考えたこともしばしば。


だから、


気持ち的にはわからんでもないですが、


まさか


本当にこんな仕事が成り立つとは…




まあ、とおいとおい都会のお話


と思っていたら…




先日ご利用頂いた生徒さん、


「のびのびさん、工作得意だよね?」


「ん~、まあ、好きだね!」


「じゃあさ、


 のびのびさん、ぼくの工作作って!


 1000円はらうからさ!」


「へっ?」




↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑


作り話じゃありません!


一瞬、耳を疑いました…




お受験をさせるようなご家庭では


ないような気もしますし、


そもそも、


うちに通わせて頂いているわけだし…


頭の中は?でいっぱい。




「代わりになんて作らないよ。


 君の宿題を作っちゃったら、


 宿題の意味、なっちゃうよ。」




「じゃあさ、てつだってよ!


 てつだいだったらいいでしょ?」




「・・・」




ネットで話題になっていたような


「中学受験の勉強で忙しすぎて


 学校の宿題なんてやってるひまない!」


というのとは、ちょっと違う気が。




きっと、ニュースを耳にしたか、


ご家族のどなたかが


話題にしていたかしたのを


きいたんでしょう。




わたし自身の体験から一言。




中学受験をねらうレベルなら、


学校の宿題なんて「へ」でもないはず…


だから、そもそも「代行」の意味が


わからない…




「体験を通した広い意味での学び」


を大切に考えている私たち、


もちろん、


工作代行なんてありえません…




「自分で何を作りたいかよく考えて、


 工夫してみたけどうまく行かない…


 そんなときは、もちろん手伝って


 あげるよ。


 あと、うちにあるリサイクルの


 工作材料はあげるし、うちの道具で


 使いたいものがあれば、使い方も


 教えてあげるし、自由に使っていいよ。」


「じゃあ、それでいいや…」


「・・・」




なんだか、悲しくなりました、


どうしても自分一人では


やりたくないようです。




生徒さんが帰ったあと一人で考え込む…




「要領良く!」


は、たしかに大切なことの一つです。


「結果優先」


もちろん、


今の世の中の大勢はそうでしょう。




でも、日々戦っている


自分たちと同世代以下の皆さんは、


決して自ら望んでやっているわけでは


ない、むしろ、やらされているだけ


のような気がしてならないんです。




さらに、


大人の世界がそうだからといって、


それをそのまま


子どもたちの教育の場に


持ち込んでも良いものか?


とも思います。




ただただ、


要領の良さと結果だけを追い求める


ことを


子どものころから繰り返していくうちに


いつしか、


自分の頭で考えて


自分の意思で行動し、


すぐに結果が出なくても


粘り強く挑戦し続けられる


「しなやかで折れにくい心」


を充分に育てきれずに、




思うようにならなければ投げ出し、


また、すぐ別のものに手をだしていく…




いつまでたっても、


生きる喜びや


深い「達成感」を味わう事が出来ず、


満たされない思いを抱えて生き、


最終的には心を病んでしまうことに


なりはしないか?




そんな世の中だからこそ、


いまの子どもたちに必要なのは、


「結果だけを評価する接し方」ではなく、


「過程をもっと大切に考える接し方」


なのではないか?




だったら、せめて日々の教室だけは、


「過程をもっと大切に考える接し方」を


もっともっと工夫し、実践していきたい!




そんなふうに、


改めて考えさせられた


出来事でありました。